2021/09/29

Fender Custom Shop 2020 Vintage Custom Series 1968 Telecaster Thinline Aged Natural #R106734

 何の変哲もないマホシンライン・・・
 うちにはこれも入れると4本あることになる・・・

 このタイプは1968年初頭から生産が開始され、Fender社がポリ塗装を開始した年にあたる。シックスキン・フィニッシュというのだそうだ。このタイプは古い個体を見ていると、68年ものは下地から仕上げまでオールラッカーとポリ下地ラッカー仕上げの2種があるようだ。ポリというのはポリエステルで下地塗装し、着色層と保護層はラッカーで仕上げると言う塗装だ。ポリ塗装の特徴は、塗料の個体化の方法だ。ラッカーなどは、溶剤+ニカワ成分+顔料という構成で、3種をよく混ぜた上で塗ると溶剤成分が蒸発し、顔料とニカワ成分が残るという固体化の方法だ。ポリ下地はオールラッカーの弱い塗装と比べてはるかに強い強度を持つアップグレードとして導入されたらしい。ポリは主剤と硬化剤を混ぜて塗ると化学反応により硬化する塗料だ。2液性の瞬間接着剤みたいな感じ。普通の瞬着は空気中の水蒸気と反応して固体化する。ポリは堅くて頑丈なので近年のビンテージ珍重の風潮から言うと不人気な塗装だ。塗膜が厚く鳴らないそうだ・・・そんなのはウソだと思うけどね。確かに音は変わる
 ラッカーV.S.ポリで、ぼくが思うところは以下の通り
1.確かに音は違う。・・・でも少しだ。
 ラッカーの方が音の立ち上がりが早く早く収束する。ポリの方が立ち上がりは遅いが少し長く伸びる。でもこの差は微々たるもので、ボディ材の個体差の方がはるかに大きい
2.重くなる。・・・これも少しだけどね
 重くなるので、上記のような違いが生まれる。要は重量差だと思う

 ポリ塗装は、ほんとに強靱で少々のことでは割れたり剥がれたりしないのが特徴だ。何十年経ってもほとんど変化がない。一方、ラッカーは、塗膜が非常に弱く、痛みやすい。経年変化により自然に割れたり、溶けたりする。楽器保護という点ではポリに大きく劣るが、音が良く、経年変化で楽器が育ってる・・・老化してる・・・ように見えるのが好まれるようだ。
 ぼくは、どちらでも良いかなぁ・・・良い楽器であれば・・・という感じ。木材の固体の個性によって使い分けたい感じだ。ラッカーの風合いとかは模型作りで馴染んでいるので好きなんだけど、傷つきやすく脆すぎるのが難点だ。仕事で使うのなら断然ポリ塗装の方が良いと思う。家で楽しむならラッカーかなぁという感じ






 やはり、Made in USA のおおらかさがある仕上げだ。糊もはみ出してるし・・・

 シックスキン塗装の特徴はネックよく現れる。ネックもポリ塗装なのだがヘッドだけがラッカーが吹かれている。ポリは光焼け、黄化しにくいけれどラッカーは経年で確実に黄化するのでヘッドだけ黄色が濃くなる。この塗装ではそれも再現している・・・
 オリジナルに忠実なのは良いが・・・違和感があるというところか・・・ありがた迷惑

 この時期はシャーラーのFチューナーだ。忠実な復刻なのでクルーソンに置き換えてはいけない

本柾目のきれいな目が出ている



 シェイプは、ほんの少し厚めのCシェイプ。ほんの少しだけ。太いネックの好きなぼくには少し細いが細すぎる違和感はない
 60 STYLE OVAL ”C” 1F=.850、12F=.920、7.25-9.5Compound Radius


 センターブックマッチ


 ギリ3k切り・・・かなり軽い方だ。うちのVanzandtの2.6k切りが異常なだけ


 
Fender Custom Shop 2020 Vintage Custom Series 1968 Telecaster Thinline Aged Natural

Specification
Body Shape: Telecaster
Body Material: 2-Piece Select Mahogany
Body Finish: Nitrocellulose Lacquer with WLS Undercoat
Neck Material: Maple
Neck Shape: '60s Oval "C"
Scale Length: 25.5" (648 mm)
Fingerboard Radius: 7.25" to 9.5" Compound Radius (184 mm to 241 mm)
Number of Frets: 21
Fret Size: Medium Vintage
String Nut: Bone
Nut Width: 1.650" (42 mm)
Neck Plate: 4-Bolt
Neck Finish: Lite Tint Nitrocellulose Lacquer
Fingerboard: Round-Laminated Maple
Position Inlays: Black Dot
Bridge Pickup: Custom Shop Hand-Wound '67 Single-Coil Tele
Neck Pickup: Custom Shop Hand-Wound '67 Single-Coil Tele
Controls: Master Volume, Master Tone
Pickup Switching: 3-Position Blade: Position 1. Bridge Pickup, Position 2. Bridge and Neck Pickups, Position 3. Neck Pickup
Pickup Configuration: SS
Bridge: 3-Saddle Vintage-Style Tele with Slotted Steel Saddles
Tuning Machines: Schaller "F"
Orientation: Right-Hand
Hardware Finish: Chrome
Pickguard: 4-Ply White Pearloid
Control Knobs: Knurled Dome
Switch Tips: Top Hat Style
Strings: Nickel Plated Steel (.010-.046 Gauges) 
三木楽器アメリカ村店にて

 乳井との比較
 乳井は、Vanzandt 同様、極薄ラッカー・・・良くも悪くもという感じ
 フェンダーの指板が(シャフト全体なんだけどね)白いのが目を引く





 乳井とVanzandt

 同じマホガニーでも重量差は大きい。最軽量と1k違う。驚きだ。これはJAPANのDELUX版

 アルダーはほどほど標準ラインか?

 これは構造も違うがオールローズ

 うちのカスタムショップ・ファミリー