2020/12/30

PRS SILVER SKY John Mayer Signature Model Maple Frost #303399

 なんでPRSやねんと思うやろ?自分でもそう思う
 今まで、PRSなど手に取ってみたこともなかった
 いわゆる、音はレスポール、カッコはストラトのエエトコ取りで、木工仕上げを作り込んで差別化する。まぁ、わからなくはないが、なんとなく、二番煎じの感は否めない、そう思っていた。これは、国産のメーカーにも言えることだ。本家を技巧で凌いでも評価されない。

 今回は、いわゆる、一目惚れ
 アメリカ村の三木楽器
 次に来た時、まだ売れ残ってたら買おうと思って、前回見送ったやつ
 残ってたわ

 惚れたのは容姿
 美しいと思う

 フェンダーのホワイトはロース指板だったり、ピックガードの色が黒だったりというのが多い。この全て真っ白、それも寒色系というのが潔い感じがする。白さが際立つ感じ。特に貼りメイプルのネックもビンテージ風の飴色にせず、漂白メイプルの白さをマットクリアで強調して美しい
 ヘッド角度は、スカーフジョイントでつけられている。一部にサイトでは1Pと説明されているが、ヘッドは継がれている。木目を考慮せず効率だけで木取りされた1Pものよりは良いのかもしれないが強度や振動の特性はわからない。1Pでヘッド角をつけると繊維の繋がってる部分が極端に減るギブソンの、特にレスポールのヘッド折れの事故は年中行事の様になってるのはご存じの通りだ。SILVERSKYの場合は、ジョイントの接着面積も充分に取られているの問題ないのかと思う。テイラーなどは弦テンションの強いアコギでもこれをやっているので大丈夫なのだとは思う。ただ、通常の1Pヘッドよりも転倒に対する強度の点では確実に劣るので扱いには注意を要する
 ヘッド角のおかげでプレーン弦にも充分テンションがつけられている。・・・のだが、ぼくにとってはこのスケールではちょっとテンションが強すぎる。デフォ10を09弦に変えた。どのギターも弦のセットも1弦のテンションどうにかならないものだろうか?
 ネックは本体が板目、指板が柾目で取られていた。意図的にそうされているのかどうかは知らない。目違いの組み合わせは良いと思う
 ネックの握り心地は、フェンダーにはない感覚。近いのは、浅めのUシェイプが近いかと思うが、厚みより幅がある感じ。弾きにくくはないが、‘50Uほどではないけど、多少、緊張感がある握り心地。音にこだわるなら、めちゃ太いのと細いのを比べてみるとよくわかると思う。太いものは張りと芯はある。細いものはよく鳴って広がる感じがあって、伸びがある。
 PRSのSILVER SKYは、貼りローズが標準だったけど、これは貼りメイプル。ぼくはメイプル1Pよりも貼りメイプルの方が好きだ
 ボディはアルダーなのでメイプルネックの方が音の輪郭が出ると思う。多少だけどね

 アルダー材はストラトによく似合うと思う。ロック向けの音だ。クランチがよく似合う。アッシュは、歪ませるのがもったいない。クリントーンで聴かせたい。でも、アッシュはテレキャスターで使いたいので、ストラトはアルダーでよいと思う
 
 SILVER SKYの一番の特徴が抱き心地がストラトじゃないことだろう。まるでムスタングのように軽快なのだ。でも、重量は軽めだけど飛び抜けてということはない。どこからこの感覚が来るのかわからない。この手軽さは不思議だ。こいつの後にCustomShopものなどを抱くと残念に思う。なんかⅥ号重戦車TIGERという感じ。SILVER SKYは、中戦車。Ⅴ号PANTHERではなくⅣ号戦車のH型か?MastungはⅢ号戦車、ビンテージ Duo-SonicはⅠ号戦車か?

 なにげに、細部は使いやすく改良されている。これはうるさい客のしがらみがないからだろうと思う。ほんとに楽器は使い勝手について進歩が遅い。メーカーもいろいろ改良品をだしても肝心の客が買わないからだろうと思う。バカげた話だ。前に進めない。
 PRSは先達に最大限の敬意を払いながら、要所、要所、丁寧に改良し、積み重ねてきた。とても良い仕事だと思う。パイオニアは完全にしがらみによって後れをとっていると思う

 音自体はね・・・まぁストラトの音だけどね。特にどうということはない。ビンテージではない最新のストラトの音だ。いろんな意味で使いやすい音だと思う。ロックでガツンとやるならすばらしい。ビンテージ風の空気感の再現、細かいニュアンスの表現では、Vanzandtの方が良い仕事をしていると思う

 ところで、John Mayerって・・・偉いヤツなん?(・・?) ハンコックのポシビリティの一曲目歌ってヤツやんな?










 以下、ディテール


 ヘッドのシルク印刷が盛り上げてあるシルクではないかも?
 何らかのシール素材を貼ってクリアで止めてるかも

 ペグはロック式だ


 形式はクルーソンタイプで軽量化。

 はっきりしたヘッド角がついていて、プレーン弦のテンションも充分うみだしている

 指板とヘッドの継ぎ方はこんな感じ。スカーフジョイント。これには賛否両論があるがPRSがやることだ。特段異論は無い


 マット塗装が手に優しい

 華麗なインレイワーク

 同じものはいない




 カッタウェイ部分にはPRSらしい彫り込みが


 ブリッジも独自仕様

 コマの足はレールに填まるようになってて左右にずれない

 ブロックの継ぎ方のひと捻り

 実は硬くてこのままでは使いにくい。ブリッジはベタ付けがデフォルト。ダウンだけ使えということのようだ。ジェフのような演奏はセッティングを変えないとできない。まぁ、変えてもできないけどね


 ジャックに差し込み口が浅くしてあって抜き差ししやすい

 

 フェンダーのビンテージ感の出てきた白との比較。全く系統が違うのがわかると思う。フェンダーは暖色系の混色。PRSは寒色系。ネックも同様PRSは漂白した白木色

 以下、Vanzandtのストラトとの比較

 同じように見えて、かなりシェイプが違う。アクセス用のコンターはあるが

 カッタウェイ部の切り欠きはストラトの方が大きい。

 切り欠きが少ない

 じつは、低音側のカッタウエイはここまで大きくする必要はない

 ジョイント部門長さが少し違う


 このコンターが効いている



 高音部へのアクセスはSilverSkyがかなり有利だ

以下、PRSの効能書き

「俺の好きなビンテージ・スペックがありつつも、現代のアイディアが織り込まれているギターを作るのが、長年の夢だったんだ。2年間の研究とリファインを経て、ルックスもフィールもかくあるべしっていうエレクトリック・ギターを改めて創り上げたかった俺のビジョンがSilver Skyになったのさ。」− John Mayer

 

グラミー賞獲得ミュージシャンのJohn MayerPaul Reed Smithの緊密なコラボレーションの成果、それがPRS Silver Sky。製作に2年半以上を費やしたSilver Skyは、弾き手にすぐに馴染むビンテージ・ギターからインスパイアされつつも、全身新たに設計されたPRSギターそのもの。MayerSmithがこよなく愛している1963/1964年製ビンテージ・ギターの各種要素をベースに、ビンテージのシングルコイル・ギターの理想型に仕上がりました。そのこだわりは、このモデルの随所で見られます。

 

ヘッドストック形状、チューナー、ネック形状と指板、ブリッジ、ピックアップと回路がスペック上の特徴ポイント。ヘッドストック形状はPRSのトレードマークの形状をベースとしつつも、Mayerのプレイ・スタイルを考慮し、ナットからペグまでの弦長を十分に確保し、チューニングの安定度をさらに高めるために、ペグ位置のオフセットなどの改変が施されています。チューナーはトラディショナルなビンテージ・スタイルのクローズドバック・タイプながらロック機構付き。ネック形状は1963/1964年製ビンテージの形状を踏襲、指板のアールも7.25インチを採用し、手にした瞬間からビンテージそのもののフィールを実現。チューナーと同様、スティール製トレモロもクラシック・デザインを引き継ぎつつも、PRSトレモロ・アームそしてGen IIIナイフエッジ・スクリューを装備。ブリッジは、チューニングされた状態でボディとベタ付けになるように、つまりアーミングはダウン方向にのみ可能なように調整されています。ブリッジとボディが接することにより、ギターの「鳴り」を向上させるとともに、シングルコイル・ピックアップのS/N比も向上させています。不快なハーシュ感がなく、音楽的なトレブル感のある635JMシングルコイル・ピックアップは、まろやかなトーンながらも迫力のあるサウンドが特徴的。

 

その他スペック上のポイントとして、ボーン製ナット、シールドの抜き差しに無駄な力を要しない新設計のメタル製ジャック・プレート、新設計のノブ、通常のPRSギターより若干細身のフレットワイアー、PRSダブル・アクション・トラスロッド(ヘッドストックからアクセス可能)などがあります。

  

SPECIFICATIONS


BODY

Body Wood  Alder


NECK

Number of Frets 22

Scale Length 25.5"

Neck Wood Maple

Neck Shape 635JM

Neck Depth At The Nut 53/64”

Width of Fretboard at the Body 2 7/32”

Width of Fretboard at the Nut 1 21/32”

Fretboard Wood Rosewood

Fretboard Inlay Small Birds

Fretboard Radius 7.25”

Nut Bone

HARDWARE

Bridge Steel Tremolo

Tuners Vintage Style, Locking

Hardware Type Nickel

 

ELECTRONICS

Treble Pickup 635JM

Middle Pickup 635JM

Bass Pickup 635JM

Controls One Volume & Two Tones with a 5-Way Blade Pickup Switch

String Spacing 2 9/64” 

2020/12/29

TAKAMINE TSP178ACK N

Takamine TSP178ACK N



















・TOP:HAWAIIAN KOA (ARCHED) 
・BACK:HAWAIIAN KOA (ARCHED) 
・SIDES:HAWAIIAN KOA 
・NECK:MAHOGANY 
・FINGER BOARD:EBONY 
・SCALE:630mm 
・NUT WIDTH:42mm 
・PRE-AMP:CT-IIIN (TSP) 
・POSITION MARK:SQUARE 
・COLOR:N (gloss)