2021/10/04

Fender Custom Shop 2019 Limited Loaded Nocaster Thinline Relic Antique Natural

 いわゆる、企画ものである。ボディを中グリして軽量化したのがTHINLINEな訳だが、発売されたのは1968年なのでビンテージとしては真ん中あたりに位置して、塗装も切り替わる過渡期にあたり、初期にラッカー塗装のものもあるようだが、ほとんどは上級塗装のポリ+ラッカー=シックスキン塗装を施された。この頃のネックはだいぶ細身のCシエイプということになる
 このモデルは、THINLINEの復刻ではなく、50年代のモデルのテイストとやれたビンテージ感を細部に加えながら現代的な演奏性をも持たせ使いやすくしている。そんな感じだ
 なかなか、ええ感じだと思うよ
 軽いアッシュは、マホのシンラインと比べると、かなり軽い音。カラッカラに乾いている
 アルダーはもうちょっと重心が低い
 けれども、それぞれ個体差の方が大きいので材の種類で一概には言えないと思う
 この楽器はアッシュの中でも特別に軽い個体だ。なかなか2.5kg代というのはないと思う
 特別な個体と言っていいだろう

  Nocaser の所以は、ピックガード。ThinLine にブラックピックガードはない
 ブラックガードは、初期テレキャスターの象徴。黒しかなかった。この楽器はその外見的な特徴を織り込んでいる

 ネックマイクはカバーのアタマがない。周りをカバーしておく意味があるのかは不明

 スクリューもブラックガード期に合わせてマイナスだ

 ブラスサドルなのか、色が塗ってるのか不明。多分、ブラスだとは思うが・・・


 ラッカーには盛大にクラックが入れてある








 Nocaster ヘッド。Telecasterのロゴなし。商標権の係争中で本来のブロードキャスターという名が使えないので削られていた時期があり、その後、テレキャスターと命名された


 本柾目。これが良いのかどうかは不明


 トラ杢も美しい・・・

 アッシュの木目も美しい




 うちのソリッドでは最軽量と思う

 CSシンラインそろい踏み

 それぞれ、特性が違っていて、必要だと思っている


 ソリッドはこんな感じの重さ。2.6kgは、桐ボディのグランデール

 いい勝負だ。甲乙付けられない









セミホロウボディーならではの立体的なサウンドが心地良いFender Custom Shop 2019 Limited Loaded Nocaster Thinline Relic Antique Naturalです。


スペックシート上のネックシェイプ名は57 Style Soft Vですが、寸法は1F.88012F.980と表記されており、ストラトで多く見られる57 Style Soft Vよりも滑らかな形状で細身のCシェイプに近い印象です。さらに、フェンダーでは珍しく7.25-9.5インチのコンパウンドラディアス指板を採用しており、ローフレットではコード演奏がしやすく、ハイフレットではフラットめの指板アールになっているのでチョーキング時の音詰まりの軽減にも一役買っています。弾き心地に大きく影響するネック周りにおいて、細かなスペック指定がされているのがわかります。

ピックアップにはFender C/S Hand Wound 51 NOCASTERを、コンデンサーにはFender Wax Paperを搭載し、50年代初期ならではのパンチのあるサウンドはもちろん、セミホロウボディのアコースティックな鳴りや倍音だけでなく、ヴィンテージテレキャスターらしい鈴鳴り感やトーンを絞った際のウォームトーンも絶品です。これらの良質なサウンドにまとめ上げられているのは、ブラスサドルをセレクトしている点も大きいでしょう。

仕上げは、実際に長年使用していたかのような状態を再現したレリックで、2019年製ながらすでに貫禄のあるオーラを放ちつつもいやらしさが無く、本個体の素晴らしさが出ています。指板やボディーエッジの仕上げはヘヴィーレリックに近い仕上がりとなっています。ネックの状態も良好で、トラスロッドも順反り・逆反り方向共に確認済みです。ほぼ使われていませんので、フレット、電装系も良好です。

BodyAsh

NeckMaple

Fingerboard Radius7.25 - 9.5inch Compound Radius

Fret21F

PickupsFender C/S Hand Wound 51 NOCASTER

Control1-Volume1-Tone3-Way PU Selector

Date2019

Weight2.5kg