まぁ。あれだ・・・一番体に馴染んだシェイプ。
音的にはマイクミックスの音以外はこれと言った特徴的なものはないかもしれない。
テレのようなカツンとくる根性のある音ではなく。どちらかというと包容力のある女性的なそんな印象・・・かな?
左から Vanzandt、乳井、FenderCS
Vanzandt STV-R2 Flame Neck LTD STD #8412
アルダーボディのごくごく一般的なもの。メイプルネックのトラ杢が強烈。
マイクがVanzandt。出力は若干控えめだ。
乳井は、K.Nyui CUSTOM STRAT
ボディがキルトメイプル2PでEGMマイクという異常なもの。爆音系だ。
CSは、1954型、1996年製
メイプルトップアッシュボディのもの。マイクの出力は案外強め。
どれも材に特徴がある。
顔つきはごく普通の3トーンサンバーストだけどね。
裏を見るとど派手だ。
乳井のもの。Vanzandtと同じPGM工房の生産。
メイプルボディの鳴りと材の杢が特徴。
EMGなどという爆音系のマイクが載ってるので
マイク系を総換装しないと使い物にならない。
塗装はポリだ。メイプルボディにはポリの方が合うと思う。
ネックも綺麗なバーズアイだ。
ここから本題
Fender Custom Shop 1954 FMT Stratcaster 1996 by Jhon Page
レスポールみたいなトラ杢だろ?
これも綺麗なバーズアイだ。バーズアイだから、トラ杢だからと言って他のプレーンなメイプルと音が変わるわけではない。あくまで工芸品的な見た目の綺麗さの話だ。
この機体の指板面のRは特徴的でペタッとしている。要は平たい。爆音早弾き系はこういうのを好むのだろうか?フェンダー系ではあまりないシェイプだ。
こいつ、このマイクがやっかいだ。出力が有り過ぎて、コンプをかけたような圧縮感が強い。カントリーやブルースには全くむかない。
裏のシェイプはPGM標準のUシェイプでどんな弾き方でもとても弾きやすいと思う
キルトメイプルの杢がとてもきれいだ。
これがVanzandtのネックトラ杢が派手だ。まぁ、見た目の工芸的な価値に過ぎないけどね。ここまで綺麗だと見惚れてしまう。これもPGM標準のUシェイプ。ほんとに弾きやすい。
PGMお得意の極薄ラッカー仕上げ。まぁ、これについては賛否両論あるだろう。耐衝撃性は全くない。すぐに傷つくし、はげてしまう。自分でレリック加工して仕上げてるのだというような気持ちでないと使えない塗装だ。
見てもらうとわかるように最後の鏡面仕上げはしていない。クリアを吹いてさっと磨いただけだと思う。
CSのネックもバーズアイ杢が綺麗な個体だ。ここまでもものは最近見かけない。
バック材はアッシュだ。
トップはフレイムメイプル。トップがメイプルだからと言ってレスポールのような鳴り方とは全く違う。メイプル+アッシュだからどちらかというと普通のアッシュ材の鳴り方をもっと強調したような感じの気持ちの良い鳴り方。でも、この組み合わせはテレの方が似合うと思う。
メイプルの杢に合わせて表面が歪んでいるのがわかると思う。薄めの塗装ではあるけれどVanzandtの様に極端ではない。ちょうど良い感じの塗装なのだろうと思う
中途半端な25年前の個体なので、手頃な価格だったけど
今、このスペックでオーダーするといくらになるんだろうかと考えるとゾッとする
乳井の赤いのも同様だ
うちのストラトはまだまだ増殖してゆく。