うちにはね、使える Duo-Sonic 系が居るのだけど、どれもが24インチ610mmなんだよ。いわゆるショートスケール。ショートスケールには良いところも、悪いところもある。
弦のテンションが弱いのね。ブルース弾きはチョーキングやビブラートを多用するので、外人でも高音弦に、09とか08とか細い弦を張ってる人が多いのだけど、ショートスケールは弦の張りが弱いだよ。ロングスケールと比べると太めの弦を使っても張り自体が弱いんだ。太い弦を使えるというのは大きな利点ではある。一方で、Duo-Sonic系はボディが小さく薄い。太い弦を張ると胴鳴りがビンビン響く。これはアタックはカラダに強く感じだれるのだけど減衰も早い。音が伸びないんだよ。音がなくなるとエフェクターをかませても無い音は出せない。響いて早く拡散しすぎるというのも難があるんだ。
と言うようなわけで、ワタナベ大阪企画のBronsonⅢを導入することにした。 この楽器とMoon MT-Lと同じCyclonタイプ。違いはスケール、マイク、指板、塗装というところだ。スケールが24.5インチとギブソンスケールになる。弦の全長が15mmほど長くなる。これは大きな違いだ。マイクがSHとなる。ハムも温和しめなので出力差はあるが極端では無い。指板の違いは音にさほど影響はしない。塗装がMoonはポリ、このBronsonが極薄ラッカーなのでこれは結構違いが出る。ボディ材はMoon、Vanzandtともにアルダー材なのでストラトやテレと同じものだ。Fenderになるとバスウッドとかになるので、この違いも多少はある。ネックは大人が使える厚みのある太さだ。ミディアムスケールのFender系のギターというのは貴重だ。あっても学生用とかいう感じなので仕事でも使えるものとなるともっと貴重な存在だと思う。
■Vanzandt Bronson III / Maple 1P Neck / Black #8783
WATANABE OSAKA x Vanzandt スペシャルコラボモデル!!
Vanzandtのラインナップの中でも、コンパクトなサイズ感と軽快なサウンドで人気の高い「Bronson」を劇的に進化させました!
全方位型ミディアムスケールギターに生まれ変わった逸品、完成です!
ボディの鳴りをアップさせる為、ボディ厚を変更。
驚くほどに鳴りが良くなって、従来のBronsonとは確実に一線を画すサウンドを獲得する事に成功しました!
ボディ厚を増加させることによって同社STVモデルに搭載されているVanzandtシンクロトレモロブリッジの搭載をも実現し圧倒的にプレイバリューが広がっております。
ネックはBronson IIのスペックを継承、オールドLPスケール24 9/16 inch / 624 mmとなっています。
本機はBronson Ⅲとしては初となるメイプル1Pネック仕様にてオーダー。ブライトな立ち上がりのスピード感のあるキャラクターを獲得しています。
ピックガードは独自の形状でF社 Cyclone 風に。
ポップな印象がより強くなるようにデザインされています。
リアP.U.にVanzandt Tru Backerをセレクトする事で従来機のシャープなサウンドに重厚なハムバッカーサウンドをプラス。
ボディ厚の増加によって重量は増しましたが、コンパクトなボディ形状はそのままなので取り回しは抜群です。
ミディアムスケールながら、Vanzandt特有の組み込み技術によりテンション感はロングスケールのギターに匹敵するほど。
張りのあるリアハムバッカーサウンド、艶のあるフロントシングルサウンドが得られます。
ハードにドライブさせても音像がぼやけず、コード感がクリアなのはさすがVanzandtといったところでしょう。
本気で使えるミディアムスケール、此処にあります!!
Specs.
Body : 2-Piece Alder
Neck : Maple
Fingerboard : Maple
Radius : 210R
Frets : 22 Frets
Scale Length : 24 9/16 inch / 624 mm
Neck Pickup : Vintage Plus
Bridge Pickup : Tru Backer
Controls : 1-Vol / 1-Tone / 3-Way Toggle SW
Pickguard : Black 3P
Hardwere : Nickel
Weight : 3.520 kg