2021/06/29

Gibson ES-Les Paul Standerd 2016











三木楽器アメリカ村店
 現行の仕事で使えるド定番 Les Paul Standerd ’50s 比較してみる。両方ともカスタムショップのようにトラ杢が派手でないところが良い。あんなものは昔はなかったからね。なんか不自然な感じがする
 ギブソンのネーミングはコロコロ変わってなにが何やらさっぱりわからんので困る。一番の売れ線モデルのウエイトリリーフはなくなったようだ。なので以前のような重量感なのだ。50年代はこのくらいの重さで売り出していたのだろうね。レスポールは、きわめて女性的なシェイプを持つにもかかわらず男の楽器だというイメージは理解できなくはない。女性にはもてない楽器だと思う

 正面から見分けるのは困難だが、ESにはセンターブックマッチのラインがない。スタンダードのように単板削り出してはないのだ。セミアコなので合板をプレスしたものでトップは形成されている

 バックからの識別点はバインディングの有無と木目。ESは合板なのでマホガニーの木目ではない



 セットネックの仕方がちょっと違う。


 
 ネックのバインディングの処理も違う。これはESがメンフィス工場なのに対しUSAナッシュビル工場製なためかもしれない


 最近のレスポールは軽いなぁとは思っていたがわからないように内部が刳り抜かれたいたようだが、'50~60年代などはそんなことはされていなかったのだろうと思うが昔のレスポールのコピーモデルなどはほんと重かった。今回の’50もそれを思い起こさせる重量がある
 以下がESと少し前までのレスポールの内部構造、今のレスポールは中ぐりされていない



 レスポールの難点はすぐネックが折れること。ギブソンは改善する気はないようだ。
ネックに以下のように角度を持たせながら柔らかい1Pのマホガニーから削り出している。仰向けに倒せば、ヘッドから接地するから、まぁ100%折れるだろう。



 他のメーカカーは異種の材を積層して強度を出しているところもある。ぼくはこういう堅い材を挟んだ積層型の方が安心で好きだ。この点はギブソン最大の弱点だと思う