2020/06/09

テレキャスターとストラトキャスター

 実をいうと、ソリッドギターの音はフェンダー系の音の方が好きなんだ。

 なんというか・・・カッツーン!って立ち上がりの良さと音のパワーが気持ちいい。
 そこがソリッドギターの持ち味だと思うんだよね。
 アーチトップやいわゆるアコギではまた話が変わってくるんだけどね。
 所謂、エレキではそう思っている。

 工作レベルの話で言うと伝統的なギブソンタイプの方が好みなんだけどね。工芸品的な意味だ。でも楽器の音としてはフェンダー系が好き。

 で問題は、テレか?ストラトか?と言う話になってしまうんだけど、先の理由によるとテレ1択になる。テレの方が高音から低音まで音の輪郭が聞こえそうなくらい解像度が高い。高音がパキパキと言われるが、低音の輪郭のある出音のパワー感は他のギターにはないものがある。
 ぼくのような下手レベルにも達しないものにとっては非常に厳しい楽器だ。腕前がそのまま音に出る。

 ネック側とブリッジ側のマイクの音の違いも違いが大きく表現の幅が広い。ミックスもストラトほど丸く変な音じゃなくて普通の音として使える。

 それに引き換えストラトはちょっと全体に甘いかなぁ

 ギブソンみたいに一聴して違いがわかると言うことはないけれど、フェンダーでもテレキャスターは他のギターとは明らかに違うものを持っている。その差は、弾かないひとでもわかると思う。

 音はなぁ・・・そういうことなんだけど、ぼくはテレとは付き合いがなかった。それが問題だ・・・一方、ストラトとは中学以来の付き合いでカラダが完全に馴染んでしまっているんだよなぁ・・・ストラトでテレの音が出れば言うことはない。

 どこからその違いが生まれるのか?まず、電装系を除いて考えてみる。

 まずは、テレのボディ材はアッシュが多く、ストラトはアルダーが多い。まぁ一概に言えないけれどその方が好まれる。
 乾燥重量は、ホワイトアッシュで675kg/㎥、スワンプアッシュで500kg/㎥、アルダーで450kg/㎥ということらしい。アッシュも軽量なものが好まれる昨今だけどアルダーよりは重い。これはサスティーンや音の立ち上がりに大きく効いていると思う。

 あとボディのシェイプが大きく違う
 ストラトの方がコンター加工と言って人の体にあたる部分を大きく削り取っている。
 肘のあたる下部6弦側と肋骨のあたる裏面だ。かなり大胆に削り取られている。

  

 一方、テレは無垢の板という感じだ。
 この6弦側に集中したボディの質量の差は低音の出方を根本的に違ったものにしていると思う。
 
 あとブリッジの構造が全く違うので鳴り方に大きな差が出ている。

 ストラトのトレモロブロックは、なんというかリバーブ感というかそんなものを生み出している。それがテレのもつパワー感を削いでいる気がする。


 と言うようなわけで、ストラトのボディをホワイトアッシュ、コンター加工なし、ハードテイルに、ネックはメイプル1Pの太めにすれば、テレの音にかなり近づくのではないかと思案中・・・そうかメイプルのボディにすればもっとパキパキになるだろうけど、多分、重くて持てないのだろうからそれは考えないでおく・・・

 と言うようなわけで、コンター加工なしのアッシュボディを発注してしまった・・・

  ネックは、Vanzandtにしたかったけど高すぎるので、以前、発注したギターワークスのこれにしようかと思案中。

 70年代のラージヘッドなんだよ。・・・理由は、ボディを透明塗装のナチュラルに仕上げたいのだけど、ナチュラル仕上げは70年代なんだよねだからラージヘッド

 60年代のスモールヘッドとは全く違うシェイプだろ・・・
 でも、デザインとかカッコよさとか時代考証とかは関係ないんだ・・・

 それより、ネックの調整がいちいちギターから取り外さなくてもヘッドから出来るんだ。これは便利と言うしかない。

 ネックのシェイプは一番太めのシェイプなんだ。太いのは削れるけど、細いのは盛れないと言う配慮なんだろう。

 このネックとボディで自分用のものを作ってみるつもりだ・・・
 先の大先輩用のとは別に・・・
 はい、先のも早く作り始めます・・・

 ストラトの構想は他にもあります・・・