ぼくは、骨折のあと左手首が少し曲がりにくい。なので、そう言うハンディキャップのある人にとっても使い勝手に非常に敏感になった
以前は、フェンダーは音のためにロングスケールであるべきという思いだったけど、いまは、弾けないと意味がないと思うようになった
ひとというのは身勝手なものだ
そう言う視点でギターという楽器を見ると、女性は埒外に置かれていると思う。
手の大きさ 手長 手幅 手囲
男性平均 183.4mm 83.3mm 202.5mm
女性平均 169.3mm 74.40mm 179.1mm
引用: AIST日本人の手の寸法データ
手のサイズの平均 日本人のサイズと測る場所・測り方 | サイズ.jp (sizea.jp)
女子の手の長さは男子の92%
握力にいたっては
男子 30-34歳 47.14kg
女子 30-34歳 28.72kg
まぁ、ギターに限らないと思うけどね。鍵盤もひどいけど、ぼくは、あんまりわかんないので、書けない。ギターについて書こう
女性がギターを始めるときに、どういうわけか、アコースティックギターを手に取るようだ。ナイロン弦ではなくスチール弦。ハッキリ言って最初に手に取る楽器としては最悪の選択だと思う。ぼくはエレキ弾きだけど、アコギが苦手だ。押弦に力が要る。右手も力を入れないと音が出ない。男のぼくでさえ苦手だ。女性が挫折して当たり前と思う。
アコギは楽器の調整も問題が多い。どういうわけか、弦高が高すぎる。ナットの問題だ。新品ではおしなべてナットの溝切りが浅すぎる。これでは、握力の弱い女子がFのセーハが出来なくて当たり前だ。新品のアコギは買ったら、ナットの調整が必須だと思う。これは楽器店ではなく、リペアショップに頼むべきと思う。楽器店の店員はそれで当たり前と思ってる節がある。オトコ目線だ。こんなのでは解決できない
そんな面倒なことがあるのでアコギは勧められない。
標準的なマーチンのアコギは、弦長が大25.4インチ645mmもある。中サイズで24.9インチ632mmある
では、なにを押すかというとエレキになる。弦が細いので抑える力が小さくてもよい。握力の点ではガットが良いとは思うが、ガットはネックの幅の広いものが多くて手の小さい女性には不利だ。
アコギ系は、ぼくの守備範囲外なのでエレキで探すと長さが問題になる
Fender 25 1/2インチ よりも Gibson24 3/4インチ
Gibson24 3/4 よりも フェンダーのショートスケール(24インチと22 1/2インチ)
そのショートスケールの中でも、22 1/2インチ
長さは、手の大きさの問題だけではなく、握力にもかかわる。短いほど弦の張りが弱い。小さい握力でも押さえることができる
22.5のショートスケールは、ビンテージのDuo-Sonic と Musicmaster そして、1990年代のメキシコのリイッシューにしかないスケールなんだ。24インチは、Charが使うMastungのサイズだ。Duoのビンデージになると20万以上になるので、'90メキシコが狙い目だ。中古のオークション相場で3万~7万くらいだと思う。それ以上高いとよく考えて待つべきだけど、それでも、女性は買う値うちはあると思う。このサイズのDuoは20フレットしかないけれど、フレット間の尺が短いし、ネックも細い。ボディも軽い。そして、弦長が短いので弦の張りも弱い。女性でもベンドしやすい。元々はスチューデントモデルということだからね。肝心の音もフルサイズのテレキャスター、ストラトキャスターに負けない元気な音がする
と言うようなわけで、スチューデントモデルという位置づけのDuo-Sonicが、一番女性にとって使いやすいギターと言えると思う
女性に一番優しいギターだと断言してもよい